即答かよ!!
俺が口ごもるのを見てもっと楽しそうに笑う進
俺はプィって音がでるぐらの速さで進から視界を外す
『…恭~?』
『んだよ…?』
視線を進に移し変える
元に戻ったおれの視線に満足でもするかのようにもう一度進は俺に笑いかけた
本当に嫌みなヤツ…
俺が絶対進の方を見るってわかってたみたいに笑いやがって…
『ねぇっ!!恭はさ、彼女つくらないの?』
『…はぁ?』
思いもしない内容に思わず不機嫌な声と怪訝な顔になる
半笑いなのがまずムカつくけど、
いきなりなに?
でも…あいつがそういう話すんなんて意外だな…
『じゃあさ恭!!』
嫌そうな俺を無視して勝手に話題を変える進
…なんなんだよ!
そして進はニヤリと笑みをこぼすと胸を張って何かを話し始めた
『今度の日曜に合コ――…』
『無理。』
『…』
しばらくの沈黙
俺が進の言葉を打ち消した理由はそのさきが読めていたから
どうせ、ろくなことじゃない
『えーやだ。』
『なにが…?』
拗ねたように口を尖らせる進
いや、おまえがやだって言うとこなくね?
首を傾げながら進の言葉を待つ
『恭がやだって言うのをやだ。』
大層なことでも言うように自信満々に言うけども…
意味分かんねぇよ…!!
やだって言うのをやだって……
どんだけわがままなんだよ!?
『少しは湊くんを見習ったら?あんなに付き合ってるんだぞ?それに比べて、恭はどう?付き合った人数一人って…プッ』
笑うな…っ!!
布団…つまり俺の上で笑い転げる進



