『…ハア…なんだ
…ハア…いねぇじゃん…。』
志穂を待たせちゃ悪いとおもった俺は全速力で
待ち合わせの門前に到着
おかげで約束の5分まえには来れた
でも、
志穂も遅刻らしく姿が見えない
なんだよ…もっとゆっくり来ればよかった
息切れが荒く肩で息をしてるし、体力の消耗が激しい
だから一旦休憩しようと近くのベンチに腰掛けた
『はぁ〜…あつ…』
冷めない体の体温
汗でぴったりくっついたシャツを手で伸ばして
仰いでいたら今度は寒くなってしまう
『眠いし…』
熱さでダルいせいもあるかもしれないが
いま俺は無性に眠い
まぁ…徹夜だし。
あたりまえだけど…
志穂がくるまでまだ時間があると思った俺は静かに目を閉じる
すこし…だけ。
『…ねぇ!?会長!!』
どれくらいたっただろうか…
ふと声が聞こえる
それは弾むような力強い声
こんな声をだすのは1人しか知らない…
『…志穂?おはよ』



