私の敵はチビ会長






『なに…探し物?』


『そーだよ』




一通り俺の服を見終わった玲が俺の不振な動きに気づいて声を掛けてきた



てか…なにかした?



不安に思いつつも必死になってあたりを探す




多分…昨日、郁たちが暴れまわったせいだ…



机の上に置いといたから安心してたけど、全然ダメ



あたりは戦場地とかしているから






『へぇ〜。まあいいけど。でも時間大丈夫なの?』


『無理。大丈夫じゃない』

『あっそ。』



興味なさ気に椅子に腰掛けた玲だったが、


まだ見つからない俺にイライラしたのか、バンッと机を叩いて




『もう!!そんなちんたら探してるよりみんなで探したほうが早いわ!!!!』




いきなり切れだした玲に俺はびっくりして玲を見つめた



『私達で探しとくから、恭哉ははやく行ってきな?』

『まじ!?…いいのか!!』


『いいから!!!』




俺は追い出されるという形で外に出され、


ドアを勢いよく閉められた





…えっと…。



ここ俺ん家なんですけど




心のなかで 静かにつぶやいても誰も聞いてくれるわけはなく…



ひとり寂しく集合場所へ向かった