『はぁ~…ダル…』
今は朝の9時
登校時間はとっくに過ぎてます
なんか暑いし?
ダルいし?
今日はこのまま休んでやろうか…
俺は惜しむように布団の中で転がりながら、おもむろにケータイをいじくる
ゲッ…
またアイツから
ケータイのディスプレイにうつってるのは名前も朧げな女からのメール
こういうことのおかげで俺の溜息は留まることをしらない
『ちゃんと断ったはずだろ…』
しつこい…
なんで俺ばっか…。
もう毎度毎度のことで疲れた。いつもどっか行けば連絡先聞かれて…
俺はパタンッとケータイを閉じる
勢いよく布団を横に蹴飛ばして大声で叫んだ
『俺はこんなんでいいのかっ!!』
『いけないんじゃない?』
『ぎゃぁぁああっ!!』
黒い影が俺の前にあらわれて大声を出した矢先、別の声…
なんだよっ…
心臓とまるかと思っただろ!!
布団に仰向けに倒れながら俺はある人物を睨んだ
『進…やめろよ…』
てか不法侵入…
俺の前にいたのは満面の笑みの進
顔をクシャとしながら笑ってる
『かたいこと言うなって♪今のリアクションナイスっ!!』
親指を立ててバカなことを言ってる進をおもいっきし睨む
…うるせぇ!!
したくてしたんじゃねぇよ!!
『帰れっ!!』
『やだ。』
不機嫌な俺にも進は顔色一つ変えずに笑って言う



