俺は驚きのあまり目を見開いていたら小山も驚いたらしく



目を大きくして俺を見てる



2人ともなにもいわず押し黙っていると





『これ恭哉へのお土産♪ありゃ?梓菜!!忘れてた…』





…忘れんなよ




小山は顔を真っ赤にして玲に怒ってるけど


玲にはまったく通じてない





…なんかイメージと全然違うな




長い髪の毛が顔に掛かってていつも見えなかったからわかんなかったけど


今日はピンで留めていて、表情からすべてわかる




意外にって言うと失礼だけど、整った顔立ち




細い腕で一生懸命玲を叩いてる姿を見ると、微笑ましい








『…とりあえず…入れば?』



ドアを開けるとまず玲が突進するようになだれこんできた



猪かおまえはッ!




俺にぶつかろうとしてきたからそのまえにタイミングをあわせ頭に一発






『痛いッ!泣くっ』

『知るかっ。もうおまえ帰れッ!!』

『なにをぉ〜?』




『プッ』






…え?



後ろから噴出したような音が聞こえて玲とともに振り返ってみると





さっきよりもっと真っ赤にした小山が口元を手で隠して笑ってた





びっくりして目をぱちぱちさせていると、気づいたのか





『ご、ごめんなさいッ!面白くてつい…』





おもしろい?




『俺らのこと?それともこいつオンリー?』

『恭哉だけだよ。』

『いや、おまえだけだ。』

『いえ、2人ともです』





真剣な顔でそう言った   





プッ



俺は心の中だけだけど笑えてきた



なにその真剣な顔?面白。





『おーい。なにしてんだ?もう準備いいけどっ』

『は〜い♪行こ!!』