『…あたし、も…』
「はい?」
『…あたしも会長と話したかった…よ?』
「……そう…ですか」
電話だから会長の表情は読めない…
けど…軽く引いてる?
あたしの額には冷たい汗が伝っていく
『…やっちゃ…た?』
会長に聞こえないぐらいの小さい声でつぶやいた
顔は強張ってうまく笑えない…
会長にすこしでも動揺してもらおうと思って
素直に自分の気持ちを言ってみたところ…
おもいっきり引かれたッ!!
…え?え?本当に引いてんの?
押し黙ってしまった会長がとても不気味
「志穂?」
『…はい』
「えっと…どうした?黙って」
『…会長こそ』
「いや…志穂が珍しいこと言うから…その」
言いずらそうな会長に本当に落ち込んでくる
やっぱ言わなきゃ良かったかも…
緊張して固くなっていたあたしはふぅ〜…っと大きなため息をだすと明るく話し始めた
『なんでもないからッ!!いまの忘れて?…なんか違う話しよ?』
「…え?あ、うん。分かった。…明日さ店さぼって一緒にまわらない?」
…え?
さっきまで青色っぽくなっていたあたしの顔はピンクになる
こんなにコロコロと表情って変えれるんだな〜と実感するほど
幸せな嬉しい気持ちが心を満たしていく
口元がニヤニヤしちゃって元に戻らない…
あたしの返事をまってるのか静かに待ってる会長
でもキャーキャーと騒ぎたい気分でベットを叩いていたら遅くなってしまった



