『志穂?』
『え…。』
後ろを振り返ると驚いてる会長の姿
多分あたしが聞いていたことがバレたんだろう
でも…もうどうでもいい
会長の腕が治ってあたしと会長にはなにもつながりがない今
あたしと一緒に居たくないと分かった今
あたしがここにいる理由もない
『わっ!やべ!!こんな時間!!悪い!!ちょっと来い!』
『は?え、ちょっ!!』
時計を見て顔を青くした会長に
暗く俯いていたあたしはさっきとは逆方向に体を向けさせられた
腕を引かれて背を向けていたから転びそうになるあたしにかまわず走りだす会長
わけも分からずあたしもひきづられるようにして腕を引っ張られた



