私の敵はチビ会長







『…プルプル。』





静かに鳴るケータイ音



この音はあたしじゃないから会長のポケットで光るものがそうだと思う





会長はケータイを取り出し、差出人を確認して顔を曇らせた





…誰からなんだろ?



会長がそんな表情するんだから、よぽっどの人だ






『あ…出ていい?』



遠慮がちにそう聞くと頷いたあたしに手を合わせ隅っこへ行く




あたしに聞かれちゃまずいことか





ふとそんな考えが浮かんで誰からなのかという好奇心が沸いてきた







…よし。





スルスルとまるで蛇のように音もなく忍び寄って会長へ近づいていく



案の定会長は気づいていない




会話に必死になってる




あたしは耳をできるだけ近づけてその話を聞いた






『はっ!?来れなくなったってどうゆうことだよ?』

「その通りの意味だよぉ!!あ!もしかしてもう志穂つれて着ちゃったの?」

『つれて来たんだけど』

「あはは!!じゃあしょうがないから恭哉と志穂で”あれ”見てきてぇ?」

『はぁ!?無理!!絶対ヤダからな!!?』






…へ?



会長が怒鳴ってビクッと震えるけど…



頭の中ではあの言葉でいっぱいだった






“無理”

“絶対ヤダ”






…それは、あたしと一緒にいるのが無理って意味だよね?




会長の言葉に胸が激しく痛む





理由はわかんないけど…悲しくて






そっとフラフラしながらもその場を離れる



これ以上聞きたくない