私の敵はチビ会長














『変わりたいんだけど!むしろ全力で!!』

『変わるな~変わっちゃいかんぞ恭~おまえならできるはずだ~』

『…』

『そうだぁ~変わるな恭哉ぁ~おまえはそういう奴だぁ~』

『るっせぇ!バカコンビ!!』






なにこの会話…


面白すぎなんだけど!!



さっきから何回吹き出すの我慢したことか…


いまもこらえつつある



他の女の子達もさっきまで睨んでいたがいまは沙織達の話に夢中だ





『でも大丈夫だ~恭~おまえが変わっても俺はおまえにまとわりついてやる~』

『絶対やめてくれ…。つうかその話方やめろって!なんか腹立つ!!』

『人に腹立つといことはなにか原因があるはずよ!』




楽しそうな沙織は変なこと言い出す…


てかめちゃくちゃ楽しそう


あの輪にはいっていないあたしだけど自然と笑みがこぼれる




『そうだなぁ~…あ!これじゃない恭!?』

『んだそれ?』

『ピィーピィー…』



バコン



『いうなっ!!』

『ははっ!!ピィー入ったぁ!』













ーーーーーーーーー1時間後








長い…


どんだけ話てんの?



いくらあたしでも自然と貧乏ゆすりがでてしまうこれはイライラの証拠


他の子達も鋭い視線を送っている




うわぁ~!!絶対怒ってるよ…


私はこっそり沙織の元に忍び寄って行った





『ねぇ…沙織?帰らない?』

『へ?え?志穂いたの!?』



びっくりしたような顔の沙織



いたわーっ!!


おまえら話てるあいだじゅうずっといたわ!



つっこみたいけどなんとかのどに押し戻す


けれどあたしも急にそんなこと言われて口がパクパクしてる




『誰~?その子』




あたしに気づいたのか花月くんが聞いてきてくれた


小さな顔が近づく



わぁ…顔綺麗



思わず見とれてしまった