『で? どうなワケ? そこの学校』
アタシはこの話題を“待ってましたぁ!”とばかりに話した。
「そっれがさぁ! 綺麗なんだよ! もう高級ホテル並み!!」
『マジで?! いーなぁ! 友達出来たか?』
アタシはあの2人の事を思い出す。
「うん。出来たよ! 素敵な友達!」
『マジ? どんな奴?』
アタシより嬉しそうな声を上げる、バカ。
「うんと…1人は冷静で、大人っぽい」
『へぇ…』
「あと1人は、可愛くて、女の子みたいっ!」
『ふうん…ってはあ?!!』
電話の向こうでいきなり大声を出したバカ。
「な、なに…?」
『お、女みたいって…』
何故かバカの声が震えてる。
「うん? 翔の事?」
『翔?!!』
「な、なに…?」
なんなんだこのバカは…。
昼から大声出して…。
↑それを言うなら朝からだろ。
『お、女じゃなくて男なのか…?』
「はあ? どっから見たらそうなんの? 男だよ2人共」
『や、俺見てないし…』
あ、そっか。
会ってないんだ。

