それもここは、食堂なんかないんだって。
だから、各部屋にキッチンも付いてるし、勿論、トイレやシャワー室だってある。
後で、夕ご飯の材料買って行こ。
アタシは積まれてる荷物を全て片づけた。
気づいたら、11時半になっていた。
ここは、シャンデリアではなく、普通の電気だった。
まあね、各部屋までシャンデリアだったら、予算ヤバイっしょ。
そーだ。
電話しよう。
アタシは携帯を取り、ある人に電話を掛けた。
――プルルルっ
『はいっ?!』
は、早っ…
「アタシだよ」
『良かったぁ。 無事だったか!』
「何ソレ。 アタシが事故るとでも思ったワケ?」
『うん!』
カっチーン。
そんな自信満々に言うなよ、ボケ。

