「それにしても、ここの寮って事は2年? 見かけないな」

流石、優輝サンっ!
良く分かってらっしゃいますね!

「…沙希、変な事考えるな」
「え?!」

ば、バレていたか。

って事は?
優輝! エスパー?!!

「……もういい。 で?」

あ、今心底呆られた様な…。

「今日、転校してきた、んです…」
「へ〰〰っ! 転校生なんだぁ! 初めて見た!」

いや、そりゃあね。
今日来たんだし。

「そっか。 何組?」
「3組」

「「3組?!」」
少しの沈黙の後、2人がハモった。

「な、なんで?」
「3組なんだよね?」
「うん…そーだけど…?」

「ヤッタぁ! 俺らと同じクラス♪」
「え? そーなの?!」

翔が可愛い笑顔を振りまいた。

良かったぁ。
友達出来るか心配だったし。