アタシは事務室から、地図を貰い、寮に向かった。

地図を見て驚いた事。

あり得ないんだけど、ここ、校舎が3つもあんの。


「いらないよね?」
ね、無駄だよね?

――うん、無駄だよ。


誰も答えてくれる人が居なかったので、独り言みたいになってしまった。


しばらくすると、寮に辿り着いた。

「す、凄い…」


ここは高級マンションかっ!
ってくらいの綺麗さ、迫力。

ホントにホテルみたい…。

電気のシャンデリアも変わる事もなくて、床は相変わらず大理石。


あ、アタシは場違いだ…。

そう思いながらも、320号室を探した。


え―――っと…
ここが300号室だから…

あと20室、真っ直ぐに…。



「つ、着いたぁ!」
アタシの目の前には、320号室という金で飾られてる真っ白い扉!

もう中が楽しみだよ…。