翌日


「やっと遊べるわね。」

「二日間、アルバイトお疲れ様でした。

えっと、昼食は御馳走してくれますので、遠慮なくとのことです。」



「よ〜し、突撃!」


椿が羽織っていたパーカーを脱ぎ海に走って行く。


「さて、私も行こうかしら。

ねぇ、この水着どう?」

「常盤が水着着てるのは初めて見た。」

「感想は?」

「ん、ああ。似合ってると思うけど。」

「今、姫さんから目を離しましたね?」

叶が常盤と幸大の間に入る。

「そんなことは無い。

お前の見間違いだ。」


「おやおや、素直じゃないですね。


これはどうですか?」

叶も上着を脱ぎ、水着姿になる。

「目を逸らしたら目玉を突きます。」

「こえーよ!」

「さて、私も感想をお聞きしたいのですが?」


「ああ。良いんじゃないか。」

「ほぉ、目を逸らさないとは、中々やりますね。


では、これはどうですか?」

バサッ、

叶が楓の上着をとる。


「キャッ!」

「さぁ、どうですか?

この凶器と言わんばかりの胸は?」

「何するんですか〜!?」

「眼鏡で巨乳なのは水着を着ると私のような一部の人しか好まないサイズの胸の人間から死刑を、いえ、私刑を与えられます。


それはさておき、

水着の感想をどうぞ。」


「ん。

まぁ、悪くないな。」


「あ、ありがとうございます。」

「先程から、どうもはっきりとしない返事ですが、私も待ち切れません。


これにて失礼します。」


叶が海に飛び込む。


「私も行ってくるわ。」

常盤も歩いていく。


「皆さん、待ってください〜。」

「幸大、僕の水着はどうかな?

似合ってる?」

「ああ。」

「やったね。

じゃ、先に行くよ。」

ライカも駆けていく。