翌日


「何とか午前中に終わったわね。」

海岸はゴミがなく、海開きが今でも良いほどになっている。


「では、昼食後、例の祠に行きましょう。」




祠のある洞窟



「中を見させてもらうぞ。」

幸大は軽く呟き、祠を開け、中を見る。

中には黒い玉が入っていた。


「占い用ではないみたいね。」


「それは宝玉だろ。

神器だな。

よく龍神は玉を持ってるだろ?

それも、これから来てる龍もいる。」


「も、ってことは他に玉を持ってるけど、神器じゃない龍もいるの?」

「ああ、詳しくは知らんがな。


とりあえず、神器は壊れてないな。

誰か、玉を持っててくれ。」


「私が持つわ。」

椿が持つ。





しばらくして祠が直る。


「後は玉をおいて、完成だ。」



「なんかすごく疲れたわ。」

椿が言いながらその場に座る。


「疲れた?


もしかして、この龍の神器は!」

再び祠を開け、神器を取り出す。

「黒曜石!

圭吾、椿を担げ、ここから出るんだ。


楓、この木に火を点けろ!

明かりが必要だ!」


「外は明るいですよ?」

「良いから!」