(何処に行った?


気配を感じなかった。

何かの能力者である可能性も少ない。


なら、残る可能性は、神。


水の神なら、龍か蛇。


椿はどちらにせよ、そいつに足を巻き付けられ引っ張られて海に、か。)




ザパッ、

辿り着いたのは、洞窟。

そこには祠があったが、戦争の残骸が流れ込んだせいか、壊れていた。


「お前ら、平気か?」

「ここは?」

「私達は海に引きずられて、そこで気絶したみたいね。」



「この祠、龍神を奉ってるみたいだな。


この祠が壊れたから怒ったのか?
とりあえず、今度直しに来た方が良いな。」



「それなら、皆でやりましょう。
とりあえず、今は帰るのが優先ね。」