海岸

「お嬢さんのお友達このようなことを頼むのは申し訳ありませんが、何分、人手が足りませんで。

やはり、夏祭りが近い分、海よりも祭に人を回さないといけませんので。」

「沖田さん、それよりも、仕事を、」


楓が話し続ける沖田にストップをかける。


「おっと、すみません。

では、ここにゴミ袋を用意しましたので、普通のゴミはこちらへ。

戦争の残骸等の大きめのゴミはトラックを用意しましたので、そちらへ。


私は海の家の清掃をしますので、何かあった時はお呼びください。」




清掃が始まると着々と清掃は進む。



「キャア!」

椿がこける。


「大丈夫ですか?」

圭吾が近づき手を差し出す。


「ええ、ありがとう。」

圭吾の手をとった瞬間、海に引きずられた。


「キャア!」

「会長!」

トプンッ、

海の中へと姿を消す。


「助けねば!」

「お前らは下がれ!

俺がいく!」

ザブンッ、


「私達は清掃を続けましょう?

幸大が行ったなら平気よ。」

常盤がなだめる。