「何?」

「昔から、英雄が使った武器には英雄の魂が入り、特別な力を得る。

それはやがて神器となり、神の下へ行く。


数多の神々はそれらを自由に使える。


という言い伝えだ。」



「何が言いたい?」

「神器の力は俺の能力じゃないからコピーはできない。」


「なら、貴様の獣化を使うだけだ!」


……………。

「言い忘れたが、俺の使う力はお前の考える能力とは別次元だ。


当然、コピーもできない。」


「お前は何なんだ!」

「さぁな?」


「だが、貴様を最後に倒せば良い。」

バチッ、

「きゃああああああ!」


一瞬消えた。そのすぐ後に楓と椿に電撃を喰らわせていた。


「会長!」

「遅い!」

ザシュッ、


瞬時に獣化し、圭吾を爪で切り付ける。



「残るは女二人か!」

ドッ、

「な、何?」


常盤が敵の顔面を殴っていた。


「遅いのは貴方も人のことを言えないレベルよ。」


「貴様!」


「おい、お前の相手は俺だ。」


「黙れ!」

獣化のスピードで襲い掛かる。


「俺の獣化は一種類じゃない。


獣化、神獣

『麒麟』」