バリィィィィィィィィッ、


雷鳴が響く。

「ゲホッ、ゲホッ、」

ライカが倒れる。


「同じ力なら、威力のでかい方が勝つ。

当然だろ?


なぁ?裏切り者。」


ライカの顔を踏み付けようとする。


バチチッ、

ドスッ、

バシャッ、


雷を纏った槍が敵の足を貫き、足を水にして敵は回避した。


「何だ?今のは?」


「雷の槍、『ヴァジュラ』だ。

完璧な命中率と雷の速度と威力を持つ。」

「面白いモノを使うんだな?」

「女の顔を踏み付けようとするとは、どういうことだ?」


「まったく、裏切り者の制裁もできない。

まずは、貴様を仕留めよう。」

「お前、相手の能力コピーできるなら、俺の力をコピーすれば簡単に捕まえられるだろ?」


「俺の能力には条件があるんでな、簡単にはコピーできない。」


「条件?」

「こういう事だ!」

ブンッ、

殴り掛かる。

ガッ、

拳を受け止める。


「俺の条件は、コピーしたい技を見ること、そして、その技の使用者に触れる事だ!


貴様の技を使わせてもらうぞ!」

…………。


「技が、発動しない?」

「浅はかだな。

コピーできないに決まってる。

獣化以外は、『全て武器に付与されている能力』だ。」