「全部当たるなんて、やっぱり不思議な弓ね。」

予知能力者は屋上から飛び降りる。


「下は中庭ね。

皆揃ってるし大丈夫よね。」


タンッ、

屋上から飛び降りる。


「誰か、受け止めてーーー!」

フワッ、

風牙の力で途中から静かに着地する。

予知能力者は悪魔が受け止めたようだ。



「生徒会が全員揃ったのか。

使えない奴らだな。」


「皆、あの悪魔を倒すわよ!」

「では、皆さんは時間を稼いでください。

私は悪魔返還の魔法陣を作り、悪魔を消す準備にかかります。」




「召喚したものを返還、か。

まぁ、時間稼ぎくらいは可能だろう。」



「行くわよ!」

ヒュヒュヒュッ、

矢が乱射されるが突き刺さらない。


「僕は、あまり手伝えなさそうだ。

矢が刺さらない相手に、ナイフでは分が悪いですから。」


「圭吾、これを貸してやる。」

雷切を渡す。


「剣はあまり得意ではありませんが、そうも言ってられませんか。」


圭吾が剣で戦闘を始める。



「矢が刺さらないのね。

楓、貴方の魔法、貸してくれない?」


「私ので良ければ。」


魔法を付与した矢が悪魔に刺さりわずかなダメージを与える。