学食、購買


「さて、準備はできました。

問題は私の力が足りるかどうか。」

魔法陣の最後の部分を書き上げ立ち上がる。


ゴトッ、

幸大から預かった水銀の瓶が落ちる。

「…水銀がお守りですか、ロマンが無いですね。

まぁ、役に立てば良いですが。」
水銀の瓶を両手で握りながら魔法陣を発動する。


ゴウッ、


「クッ、全く勝てませんか。

相手の力が強すぎます。


無理でしょうか?」



ボウッ、

水銀が紅く光り、わずかに熱を発する。


「…なにが、『お守り代わり』なんでしょう?

感謝はしますけども。」


水銀が紅くなり、そこから力が放出される。


「桁違いの力ですね。

これなら、簡単に終わりそうです。」




ビキビキッ、

相手の魔法陣が軋む。


グンッ、

相手の魔法陣が歪む。


パリーンッ、

相手の魔法陣が消滅した。


「早く戻らなければ。

その前に会長に連絡をしておきましょう。」

そして中庭に歩いていく。


屋上

「爆弾解除、魔法陣解除、どちらも完了したわ。」


携帯を閉じて、敵に向き直る。


「これでも、いかがですか?」


数個、スーパーボールを投げる。

ゴウッ、

龍に変わる。


「邪魔!」



ヒュ、ヒュ、ヒュッ、

スーパーボールが撃ち落とされる。