「クッ、くだらないわ。

その程度で潰れる生徒会じゃないわ!」

「潰れるのは生徒会ではなく、学園そのものだ!」


敵の高笑いが響く。

椿は敵を睨みながらも動けずにいた。


「圭吾、お前の出番だろ?

会長に何か言ってやれ。」


幸大が圭吾を椿の前に押し出す。

「会長、指示を。

まだ、間に合います。

会長の部下は優秀なんですから。」


「ふぅ、そうね。

皆、聞いて!


圭吾、風牙、ライカは爆弾の発見と解除。


魔法陣は叶に任せるわ。


そのほかは、ここで悪魔とあいつらを叩き潰すわよ!」


「待ってください。一人は屋上に向かって召喚者を捕捉する必要があります。」


「そう。

…解ったわ。

私は屋上に行くわ。三人は悪魔とあいつらを頼んだわ。」


「「了解!」」



「会長、これを持って行け。」

弓を投げる。


「…アッキヌフォート。」

「お守り代わりだ。


これは、叶に貸してやる。」

銀色の液体が入った瓶を渡す。

「何ですか、これは?」

「水銀だ。」

「何処からこんなものを、しかも何に使えと?」

「まぁ、持っておけ。」


「水銀ですか。本当ですか?」

「お前は鋭いな。

水銀だ。今はまだ、な。」