カチ、カチ、カチ、カチ、カチ、

時計が時刻を刻む音がする。


「さて、何故、時計の無いはずの俺の家でこんな音がするんだ?」

「それは、私が持ってきたからよ?」

「じゃあ、何故、お前がそんな格好をしてるんだ?」

「貴方に会いたかったからよ?」

「そうか。



今すぐ出て行け、常盤姫!」


「そ・れ・は、

無理」


「何故?」

「私は貴方と同居するから。

ゼウス様も喜んで許可してくれたわ。」


「その制服を着てるって事は、まさか?」


「学園にも通うからよ?」


「おい、さっきから、

『当然の事だけど何か?』

みたいに疑問形で返すな!」


「嫌ねぇ。

その口調が私のステイタスよ?」


「はぁ。

まぁ、今更か。

とりあえず、お前荷物は?」

「すでに片付けたわ。」

「早いな。」

「夕食の準備も出来てるわ。」


「神か、お前?」

「神だけど何か?」


「知ってるよ。」



「明日が楽しみだわ。」