「名前を付けられる前に私は気味悪がられ幽閉されたの。


誰も私に会おうとしなかった。

父と、幸大以外は。

名前のない私に幸大は言った。


これほどの力を使えるのは私がすごいからだって。

この力を誇りに思って良いって。

でも、私は今、この力で幸大も自分自身も救えた。


私がこの力を自由に使いこなせるようになったとき、幸大は私に好きなモノをくれるって言ったの。

だから、私は、名前を付けて欲しいって言ったの。

そうしたら、」


「お前に名前をつけるきっかけを与えてくれたこの能力にちなんで、

時を分かつ姫。

ときわ、

ときわ姫だ。

まぁ、後は漢字を名前っぽいのにして、

常に盤石。

常盤姫だ。



…だろ?」

幸大が言う。

「覚えてたの?」

「まぁな。


さて、常盤行けるか?」


「ええ。

今、この空間は過去の私が扉をあけた時間と、

椿さん達が過去に行く瞬間の時間を繋いでるわ。


そして、


…行けるわ。

敵の本拠地を捕えた。」



「さて、椿、圭吾、叶、楓、風牙、ライカ、常盤。


このバトル、

ドラマティックに決めようぜ?」


「ええ。」「同感です。」「楽しみですね。」「頑張ります。」「腕がなる。」「ワクワクしてきた。」「行きましょ。」

空間に扉が開かれた。