全員が光の中に入る。


『常盤、世界を閉じてくれ。』


「ええ。」


光は何事もなかったかのように消えた。


「何をしてるのか、解らないけど気をつけなさいよ。」


常盤が何もない部屋で呟いた。



場所不明

「幸大さん!」

「よぉ。」

「常盤さんも無事かしら?」

「ええ。」



「よし、お前らに昔話をするからよく聞け。


俺の正体について、だ。」


それは遥か昔の話。

普通ならば誰も信じれない話。

それでも彼らは幸大の話す全てを真剣に聞いた。


「…以上、年寄りの昔話だ。」


「信じられないかしら?」


常盤が言う。


「僕は信じるよ。」

「私もだ。」

「私だって信じます!」

「幸大さんが言うのなら当然信じます。」

ライカ、風牙、楓、叶が言う。


「確かに、今までのとんでもない力には説明がつくわね。」

椿が言う。

「この状況では信じる他はありませんね。」

圭吾も言う。


「ですが、神に近い幸大さんを消そうとする人が神の中にいるんですか?」

叶が尋ねる。


「昔話にやりそうな奴が一人いただろう?」


「…ザキラ?」

「そうだ。」