全ての敵が土に、正確には砂に還った時、何か恐怖を感じる笑いが聞こえた。



「誰!?」

椿は周りを探す。

先程は確かに何もなかった場所に黒い山羊の頭をした人間?がいた。

「人間…じゃないわね。」

「儀式はなった。

契約通り貴様らの望みを叶えてやろう。」

「まさか、悪魔の契約か!」


「その通り、だが、望みを叶えるのは、

夢の中でだ。」

「くっ、眠気が?

だ…め」

ドサッ、

椿が倒れる。

「私も…睡魔には勝てそうにありません…」

パタッ、

叶が倒れる。


「僕も、無理」

ライカが眠る。


「Zzz…、Zzz…、」

楓が…

「立ったまま寝るとは、意外な特技を見たな。」

幸大はその場に楓を寝かせる。

「僕も、お役には立てないようです。」

圭吾が腰を下ろす。


「フッ!」

ザシュッ、

「風牙、何を!?」

圭吾の持っていたナイフを手に刺した。

「寝ているわけにはいかぬ!!

幸大よ、奴を倒さねばなるまい!」

ヒュッ、

一瞬で間合いを詰める。

「人間ごときが、下らん!」

薄い黒の幕の球体が敵を中に入れて守る。


ジジジジジジッ、

刀がそれにガードされる。

「これは一体?」

「結界の一種だ。」