「予言の中身は世界の破滅だった。

だが、ノストラダムスの予言そのものが、世界を救ったとは誰も知らない。」

「予言が世界を?」

「ノストラダムスの予言、

あれは、不発の予言だ。」

「不発?」

「つまりだ、世の中で起こることには必ず要因がある。

それがあってもなくても発動する事象と、それがなければ起こらない事象とがある。」

「つまり、ノストラダムスは世界滅亡が起きるために必要なことを防いだ、と?」


「そうだ。

世界滅亡の鍵は、

多くの人間が世界滅亡を知らない

だが、ノストラダムスは世界中に知らせた。

それがなければ、世界は滅亡した。


世界中の人々はノストラダムスを予言を外した、人騒がせな奴って思っただろうな。」


「それが修行に関係あるんですか?」

「今のを逆に考えると、未来は限定できる。


俺が言いたいのはそれだけだ。」