山崎さんの監視がないなら、さくらに久しぶりに会いに行ってもいいかな…。




一度思ったらすごく会いたくなってきてしまった。




真っ暗な中、障子を開け周りをキョロキョロとして誰もいないことを確認すると、ギターを背中にしょって外に出た。




足音がしないようにすぐに中庭へ下りて、門へ向かった。





門の所で、軽く走って乱れた息を整えていた。



おじさん家にいた時よりも少し遠くなっちゃったから急がなきゃ。




がらの悪い浪士に絡まれ、問題を起こさないよう注意しながら走り出そうとした時、足にフサフサしたものがあたった…。




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