「土方さん。これで最後です。」 「ああ、ご苦労だった。」 「いえ。 それじゃぁ、何か御用がある時は呼んで下さいね。」 「あぁ。」 昨日土方さんに言われた通り、小姓の仕事はお茶くみ以外、午前中で終わった。 午後からは字を教えてもらうために、山南さんの部屋へと向かっていた。 「あ、花音さんじゃないですか。」 「沖田さん、こんにちは。」 途中、廊下で沖田さんに遭遇した。 *