部屋の行き方を丁寧に教えて貰ったので、迷わずにつくことができた。 荷物が全くといっていいほど置かれていないその部屋は、生活するには十分な広さだった。 「結構広い。…布団はここ??」 夕方以降、色々ありすぎて疲れていた花音は一通り部屋を見渡すと、布団を敷いてすぐに眠りについた。 お休みなさい。さくら… ─────────── ──────── 「花音さん。起きて下さーい。入りますよ〜。」 *