契りの歌





少女は、2人組の浪士と思われる男の1人に腕を強く引っ張られていた。




もう1人の男は、脅しのためか刀を抜き少女の視界に入るようにちらつかせている。





(くそっ…。面倒事起こしやがって。)





「土方さん。」




三人でその光景を見ていると、隣にいる沖田さんが、いつもより低い声で土方さんを呼んだ。



「総司、悪いが頼んだ。」




「はい。」





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