最後に深く頭を下げてお店を出た。 「よかったですね、花音さん。」 「はいっ。」 「そろそろ行くぞ。 花音が世話んなってたつう甘味処 。」 そして私たちは、最後に寄ることにしていたおじさんとおばさんがやっている甘味処へと向かった。 午後から町へ繰り出して色々と回っている内に時間は経ち、もうすでに町は夕日に染まろうとしていた。 「夕日…きれい。」 「あ、本当ですね。 こうやってゆっくり夕日を眺めるのは久しぶりです。 ね?土方さん。」 *