「まったくもぅ、土方さんってば花音さんを独り占めしようとするのやめて下さいよお。」 と言いながら、沖田さんが私の横に来て三人並んで歩いて町を見てまわった。 まずは土方さんが必要だと言っていた墨と紙を買いに行って、それからぶらぶらとほかの店を見て歩いていた。 あ、可愛い… 小物屋さんかな? 「可愛いですね。寄りますか?小物屋。」 私が少し立ち止まったのに気がついて、土方さんと沖田さんも立ち止まって聞いてくれた。 *