と言って土方さんは私の手をとってスタスタと歩き出した。 あっ、手…っ びっくりして土方さんを見上げて、手をくいっと軽く引っ張ると土方さんがこちらを向いた。 「何だ?」 「あ、あの…手。」 「あぁ、お前がはぐれちまわねぇようにな。 …‥嫌か?」 「…い、いやじゃ、ないです。」 首をふるふる振って、恥ずかしいのをこらえてまっすぐ土方さんを見て答えると、土方さんはフッと笑ってそのまま前を向き歩き出した。 *