契りの歌





と言って土方さんは私の手をとってスタスタと歩き出した。





あっ、手…っ




びっくりして土方さんを見上げて、手をくいっと軽く引っ張ると土方さんがこちらを向いた。



「何だ?」



「あ、あの…手。」



「あぁ、お前がはぐれちまわねぇようにな。
…‥嫌か?」



「…い、いやじゃ、ないです。」



首をふるふる振って、恥ずかしいのをこらえてまっすぐ土方さんを見て答えると、土方さんはフッと笑ってそのまま前を向き歩き出した。





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