何っ? 驚いて下を見ると、 「…ゆきちゃんっ?!」 そこには、この前話を聞いてもらった白い子猫がいた。 花音は、その子猫にゆきという名前をつけていた。 「どうしたのゆきちゃん? あ、私ねこれから大切な人に会いに行くんだけど、一緒に行く?」 かがんでゆきちゃんに聞くと、ニャーと返事をした。 ほんと賢い子猫。 言葉が通じてるみたい。 *