「……そうか……良かった……」

そう言うと、晋作はスースーと寝息を立て眠ってしまった。

「おやすみ、晋作」

私は晋作を布団に寝かせてから、窓を見た。

空には丸い月が浮かんでいる。

私は生きる―……。

未来の自分にかけて―……。

私は本当の自分を探すために、晋作と共に……



生き延びよう……。



そう心に誓って、私も布団に入った。

その夜、久しぶりに夢を見た―……。



お父さんやお母さん、晋作や松原さん、武内さんたちもいる―……。



私たちはみんな


幸せそうに笑っていた。