桜日記―幕末伝―

私は晋作を抱きしめた。

晋作の肩は小刻みに震えている。

「…ありがとう、晋作。
やっと自分の気持ちに素直になれるよ……。


私は……



私は……晋作についていく……。

絶対に離れたりしない」

それが私の本当の気持ちだよ―……?

確かに、私は人を信じる事が出来ないのかもしれない……だけど、それは今の私であって……未来の私はわからない……。

だって……
昨日と今日の二日間だけで、私はここまで変わったんだもの……。

だから、私は未来の自分にかけてみる。