桜日記―幕末伝―

今度は佐助たちが驚く番だった。

晋作や松原さんさえ、信じられない!とでも言うような目で見てくる。

……幼児体型ですみませんでしたね!!

私はつい最近まで母親から虐待を受けていた。

殴られるのは当たり前―……。

食事を与えられない事もよくあった。

それが原因で、体の成長が遅い私は、平均よりも身長が低いわけで、尚且つ胸なんてあるわけなかった。

「……………」

せっかく楽しいと思い始めたこの時間が、一気に苦痛に変わった。

「……私、ちょっと疲れちゃったので部屋に戻りますね?」

みんなの視線に耐えきれなくなった私は、そう言って部屋から出てきてしまった。