桜日記―幕末伝―

それを聞いた佐助は頬っぺたをプゥ~とふくまらせて……

「梓は僕の事、いくつだと思ってるんだよ……」

と、少し拗ねたように言ってきた。

「え?十五歳くらいだと……?」

私は迷わず即答した。

すると佐助はもっと拗ねながら、

「失礼な!!
これでも僕は二十歳だ!!」

と叫んだ。

ええっ!?二十歳!?
全然見えない……。

もう驚きで声が出ないよ……。

そんな私に佐助は、

「そういう梓は何歳なのさ!?」

と聞いてきた。

私はボソッと

「十八………」

と答えた。