桜日記―幕末伝―

―お母さんっ……!?

その笑顔はお母さんにそっくりだった……。

私がずっと見たかった顔だ―……。

ふと涙が出てきそうになったけど、必死にこらえた。

そんな私の様子に気づいたのか…松原さんは、私の手を握ると外へ歩きだした。

「おい、お前ら!どこにいくんだ?」

晋作が少し慌てながら聞いてきた。

松原さんは、くるっと振り返って

「女の子同士の内緒話をしに行くの♪
許可なく近づいたらブッ殺すからね?」

と、周りを見渡しながらにこやかに言った。

最後の一言は笑えないけど……。