そりゃ、人から見たら私は異人みたいな格好してたけどさ~……。

今は晋作が持ってきた着物を着ている。

薄い桃色の生地に桜の花びらがちりばめられているこの着物は、見た瞬間に気に入った。

そろそろ暇になってきたな~……。

これはもう………

「無理やりにでも起こしますか♪」

そう言ったとたん、晋作が寝ている布団をおもいっきりはいで

「呼んでも起きない兄上には……こちょこちょの刑だ~♪」

脇腹の所をくすぐり始めた。