桜日記―幕末伝―

その私の言葉に高杉さんは

「………生きるんだ。
生きるって事は確かに辛い事の方が多い……。
だけどな……楽しい事や嬉しい事だってあるんだぞ?
死んだらそこで終わりだ。


けど、生きてれば……
人生何が起こるかわからないんだぜ?」

俺とお前が出逢ったように、と言った。

その言葉は私の胸に重くのしかかってきた。

ああ……そうか……
私はただ……
私を必要としてくれる人がいる事を願ってたんだ…。


一人になるのが怖かったから……。


「うっ…高…杉…さん!
ごめっ…な…さいっ!!」

私はただひたすらに謝った―……。