桜日記―幕末伝―

そして、私は目を伏せた。

「私はそんな生活にたえきれなくなった……。
だから…

自ら命を絶ったの……。

お母さんに笑ってもらうために……

そして…私自身が現実から逃げるために……。

だけど…気がついたら、ここにいたの……。

これは神様…いや、仏様が私に与えた罰なのかもしれないね……」

そう…これは罰なのだ―。

自殺をした私に……

人を信じることが出来なくなった私に対する……。

「高杉さんは…なんで私を助けたの!?
私は死にたかったのに!!」

とうとう言ってしまった……。

絶対に言ってはいけない事を―……。