食卓は穏やかで少し開けたリビングの窓から心地のいい春の匂いが流れ込んだ

気さくで優しいお父さん

元気で愛くるしい弟

そして私、一般的には元気と言われるような性格で友達も結構いる方だと思う

個性的で、自慢の家族だ



「それじゃ、行ってきます!」

「行ってらっしゃい」

お母さんの優しい出送りを後に私は学校へと向かった







全校生徒は約300人

クラスは各2クラスずつ

半分近くは去年と同じ子たちだ

校門に入り

途中で会った由美ちゃんと名簿用紙をもらいに行った


「やったー!優ちゃん、また同じクラスだよぉー!」

由美ちゃんは私の手をとり喜んだ

「やったね!これからもよろしくね!」

私は由美ちゃんに笑って言った

「うん!」





私たちは3年2組で、1組と4年1組の間のクラスになる

教室に入ると半分くらいの人が来ていた

「おはよー」

教室中に飛び交う挨拶に楽しくなった

「おはようっ!」

人数が少ないから色々な行事を通して顔見知りくらいはたくさんいたので

私はクラスのみんなに挨拶をした

この明るい雰囲気を気にいって

―これならまた楽しく過ごせそうだな

本気でそう思った