結婚式当日
会場にはたくさんの人がいた。
少しは知った顔もあったけど、ほとんどが知らない人ばかりで、寂しさを覚えた。
何事もなく、順調に式は進み、終わった
僕は竜哉がいるであろう新郎控室へ向かった。
部屋の前で、1度深呼吸をしてからノックする。
中からどうぞと言う声がした。
いざ、となるとなかなか入ることができなくて戸惑っていたら、中から顔を出して早く入れよ、と竜哉が言ってきて、部屋へと足を踏み入れる。
「どうしたんだよ晴紀」
「うん…ちょっと……
えっと、結婚おめでとう」
さすがに最初から本題に入るのは無理で、他の事を言おうとしたけどこんな言葉しか出てこなかった。
「ありがとう」
まぁ座れよと言われて近くにあったソファに座る。竜哉も僕の目の前のソファに座った。


