電話を切ってからしばらく考えた。 これからのことをー… しばらくして僕はもう一度携帯をだした。 「もしもし、教授ですか? 進路の事ですけど…… はい。あの話、お受けします」 あの話、というのは留学の事。 毎年2、3人は行かなければならないらしくて、誘われていたのだ。 いつまで、と言うのは決まっていなく、いつ日本に帰れるかは分からない。 2人の結婚を機に僕は竜哉の前から消えることを決めた。