部活だってバイトだってしてないわたしたちは、 まだ太陽の光が真上にない時に帰っている。 「ゆりりん、良かったね! 友達いっぱいできて。」 まだ携帯のスクリーンを見てにやけているわたしに、 由真はごきげんなようすでそう言った。 その言葉でわたしはハッと我に返った。