ホントに、別れって突然なんだね…。


「…タロ……、コタロ…?…ねえ、コタロ?」

あたしはコタロを呼んだ。
だけど…、だけどコタロはあたしを見てくれない。

「コタロ、あたしだよ。朝になったよ?起きてよ…ねえ?」

あたしは気づく。
コタロがもう、あたしを見てはくれないことに。
あたしの声に応えてくれないことに…。

でも、気づいたことが悔やまれて、あたしはまた、コタロを呼んだ。

…信じたくない。

コタロは死んじゃった。
あたしをおいて行っちゃった…。