驚いたように顔をあげる君。
自分でも、驚いたように口を手で覆った。
君は無数の涙を瞳から溢して。
潤んだ瞳を俺に向けて。
震える声で、俺の名前を何度も呼んだ。
徐々に思い出す。
君との過去に俺は頬に涙を流す。
全てを思い出した俺に、もうあんな名前は必要ない。
そうだろ?花。
「美菜・・・・ごめんな」
震える君の体を包み込んで、俺は愛おしい君の名前を呼び続けた。
蘇った君の美しい名前を・・。
ずっと胸に残すように・・。
「・・・・おかえり」
* end *
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…