だけど、まさか此処まで君を壊してしまうなんて思わなかった。 俺はたまらず、きみに・・・ 「・・・美菜?」 そう呼んだ。 どくんと揺れた心臓。 血液を送り出す脈が急激に激しさを増す。 ――・・・美菜? 記憶に無かった名前。 そんな名前が不思議と頭を過ぎって、口から溢れ出て。